長年待ちに待った音源の発売でした。NICOLAIが所持していたとのことですが、マスター・テープが失われていたとの通例があり、寝耳に水のうれしいことでした。
ただただ、感激。主題歌はPARADEより英語、イタリア語でのシングル発売がありましたが、何といっても聞きたかったのはニール・コネリーとダニエラ・ビアンキ
が街中を逃げるときに流れる、主題歌のインストバージョンでした。これがフルで聞けるなんて、今は最高の気分です。

映画はTV放映でしか見たことがありませんが(6年ぐらい前にビデオソフト購入)内容はこれといってたいしたことではありません。
しかし、スパイ映画の繁栄期でもありイタリア映画の油が乗り切ったもっともよい時期(1967年製作)で、パロディ・サービス精神満載に思えます。
特に、主演に007のショーン・コネリーの実弟であるニール・コネリー(Neil Connery)を引っ張り出し、脇には本編007にも出演していたアドルフォ・チェリ(Adolfo Celi),
ダニエラ・ビアンキ(Daniela Bianchi),そしてマカロニ・ウエスタンでも有名なアンソニー・ドーソン(Anthony Dawson)大好きお姉さんアガタ・フローリ(Agata Flori)とイタリアB級
映画ファンには垂涎の出演陣となっております。
監督は「荒野の10万ドル」「アルデンヌの戦い」等B級路線まっしぐらのアルベルト・デ・マルティーノとくれば、上記主演陣をB級通りに使いこなしニール・コネリーをみんなで
なんとかサポートしよう、またショーン・コネリーの実弟なのでなんとかしようという努力が感じられ大変ほほえましいチームワーク映画に仕上がっております。

音楽はこの時期もっとも油ギラギラ乗りまくりのエンニオ・モリコーネとブルーノ・ニコライの共作ときたら、文句があるわけがありません。
1967年とくればマカロニ・ウエスタンが腹いっぱいになりつつある時期だったとのことで、同時期に強烈な音楽が飛び交っているときでもありました。
そのコンビが書いた作品ですから、否応なく濃い感じがします。
特に主題歌を歌うChristy(「復讐のガンマン」でそのドスの聞いた歌声は聴くものを強烈な熱い世界へつれていってくださいます)の歌はこのコンビでしか味あえないこの時期の
節回しであり、1967年のイタリア映画の脂っこさ、それに伴うここちよさを知らしめた作品に仕上がっております。
また、冒頭でも書いたようにこの主題歌のインストバージョンがこれまた当時のエレキブーム?とそしてブルーノ・ニコライ楽団特有のドラムと相まってここちよいメロディを
耳に運んできてくれます。バックに流れる”オッケ〜コーネリー”と入るコーラスはイ・カントリ・モデルニでしょうね。これも非常に耳に残るいいポイントになっている気がします。
本当にこの主題曲はテンポが速くて、スピーディで気分を動的にしてくれる活力が沸いてくる曲です。

                                             OK Connery "The man for me" canta Christy
                             

                             
                                                     45 PARADE PRC 5035

追補:
蛇足ながら映画公開時(1967年)にイタリア パレードより発売されたシングル盤の音源はすばらしく音色がよくChristyの音域を最大限に楽しむことができます。
これは残念ながらCDでは堪能できません。当時のPARADEのレコードのすばらしさを感じさせられます。

ちなみに同PARADE社より発売された「復讐のガンマン」のシングル音源についても音色がよく(しかも映画でのエフェクト入り!)残念ですがCDでは楽しむことができません。

PARADEのシングル盤でのChristyの歌はどういうわけか音色が抜けるようにいいのでございます。

これはテープとかにコピーなどせず直接アナログプレーヤーで聴きたい一品でございます。


Capricious Oct 2004

< OK CONNERY > Operation Kid Brother   ドクターコネリー キッド・ブラザー作戦

Music by ENNIO MORRICONE and BRUNO NICOLAI

CD IT DIGITMOVIES CDDM025