Capricious Dec 2005

 ステルビオ・チプリアーニの隠れた?傑作と言われていた「盲目ガンマン」のサウンドトラック盤が、2005年12月9日イタリアのDIGITMOVIES社より発売となりました。
いままで、海賊盤等の音源は出回っておりましたが晴れて正規盤の発売となりました。ああ、この日この時を何十年と待っていたことでしょう。
 初めてこの映画を観たのは、たしか高校時代に月曜ロードショーかなにか(記憶は当然ございません)だったとおもいます。
映画のオープニングタイトルは何の音楽も流れず、出演者等の名前が流れるだけで無音です。
このころ映画音楽をTVより録音していた私には、拍子抜けしておりました。
 そしてやや時間が経過したときに衝撃!の音楽が流れてきたのでした。
もちろん最初のイントロは録り逃したのは言うまでもありません。初めて耳にした、なんと表現してよいか解らないリズム感。
ちょっとちぐはぐのようでつながりがあり、奇妙な奇声が入り混じりフォルクローレのようでそうでもなく、途中一服が入ったと思ったら、また奇抜なリズムの繰り返し。
チプリアーニ氏がよくこのような音を付けたと、当時脳みそに強烈なパンチを浴びせられた感覚でした。
一度聞いただけで、この曲の虜になってしまったのでした。

それからこの曲のサントラが発売されていないことを知り、物凄く落胆いたしました。
なぜこのようにマカロニ・ウエスタンは、名曲のサントラが発売されないのであろうかと。(それは当時、他の作品にも共通した問題でした)

まさか、このような名曲が発掘される時代がやってくるとは思ってもみなかった次第です。とにかく素直にうれしい次第にございます。

さてさて、この「盲目ガンマン」奇抜と思われる曲調ですが、よくよく作曲された時代の近辺の曲を聴いてみますと、感覚的に似たというかこのスタイルの曲調を感じさせる
ウエスタンものがあります。
「Lo straniero di silenzio」や「続荒野の無頼漢」(一部)などでも、他作曲家とは違ったチプリアーニ・ワールドとも呼べるべき、その独特な雰囲気を作り上げたと私は考えます。

また、このBlindmanという特殊な条件(目が不自由であるガンマン)の活躍する背景に、とてもマッチする曲を書き下ろしていると思います。
ギラギラ焼けつく太陽、灼熱の砂漠に似合うなんとも言いがたい音楽だと思います。

絶対正統派ウエスタン作曲者にはまねの出来ない(考えもしないと思いますが)、珍曲であり大傑作と言えるでしょう。 ※あくまでも私の感覚。

ちなみに、この映画には元ビートルズのリンゴ・スターが敵役で出演しております。





盲目ガンマン(BLINDMAN)のサントラ盤がついに発売!!!

CD IT DIGITMOVIES CDDM044

music composed, arranged and conducted by STELVIO CIPRIANI
Choir: I 4+4 di Nora Orlandi, Solo voice:Nora Orlandi
Sitar performed by Enrico Ciacci